審美治療とは
審美治療とは、患者さまに適切な材質を使って見た目を美しく整える補綴治療や、周囲の歯と調和をとりながら歯を自然な白さにするホワイトニングなどのことです。
当クリニックでは、事前にしっかりとしたヒアリングと診断を行い、美しい見た目とよく噛める機能性、さらにそれが長持ちすることを目的として、さまざまな審美治療をご提案しています。
当クリニックの審美治療の特徴
マイクロスコープを用いる精密な審美治療
マイクロスコープ（歯科用電子顕微鏡）は、患部を最大20倍に拡大できる高性能な機器です。一般的な歯科では主に根管治療や外科治療などで用いられますが、当クリニックでは審美治療でも活用し、より丁寧な処置や精密な接着を可能にしています。 また、その動画を患者さまご本人にご覧いただくこともできます。
ラバーダム防湿による安全な審美治療
患部以外をゴムやシリコンでできた薄いシートで覆い、治療する歯を隔離するという技術です。患部に唾液が入り込むのを防いで再感染を防止するという効果があり、より安全で繊細な審美治療を可能にしています。
補綴治療のメニュー
ダイレクトボンディング
歯を削る量を最小限に抑え、欠けた部分やむし歯を削った箇所に、天然歯に近い色や質感を持つ歯科用プラスチック（コンポジットレジン）を直接盛り付けて修復する治療法です。光を当てて固めるため、一日で治療が完了することが多いです。
メリット
- 歯を削る量を最小限に抑えることができる
- ほとんどの治療を1回の通院で完了できる
- 比較的短期間で治療を終えられる
デメリット
- 経年的に変色や着色をすることがある
- 強い力がかかると欠けたり割れたりすることがある
- 広範囲の修復や大きな力のかかる奥歯には適応できない
| 治療回数 | 1回～2回程度 |
|---|---|
| 通院期間 | 1日～2週間程度 |
オールセラミック（e.max）
セラミック（陶器）のみで製作される詰め物や被せ物です。特に当クリニックが採用しているe.maxは、高い透明度と天然歯に近い色調を持つ高性能な素材です。主に見た目を重視する前歯や、比較的負担の少ない奥歯の修復に適しています。
メリット
- 天然歯に近い透明感と色調を再現する
- 金属を一切使用しないため金属アレルギーの心配がない
- 経年による変色や着色がない
- 歯垢（プラーク）が付着しにくく、むし歯のリスクを低減する
デメリット
- ジルコニアに比べて強度がやや劣るため、大きな力がかかる奥歯やブリッジには不向きなことがある
| 治療回数 | 2回～3回程度 |
|---|---|
| 通院期間 | 1週間～1カ月程度 |
フルジルコニア（ジルコニアモノリシック）
人工ダイヤモンドと呼ばれるジルコニアのみを素材として削り出した被せ物です。一切の金属を使わず、非常に高い強度を持つため、強い力がかかる奥歯やブリッジにも適用できます。近年は透過性（光の通りやすさ）も向上し、審美性も高まっています。
メリット
- 非常に高い強度を持ち、割れにくい
- 奥歯やブリッジなど、耐久性が必要な箇所に適用できる
- 金属アレルギーの心配がない
- 治療後の長期的な安定性が高い
デメリット
- オールセラミックに比べると、透明感や色調の再現性はわずかに劣ることがある
- 製作に時間がかかるため治療回数が必要となる
| 治療回数 | 2回～3回程度 |
|---|---|
| 通院期間 | 1週間～1カ月程度 |
ジルコニアセラミック（ジルコニアレイヤリング）
強度が高いジルコニアを土台（フレーム）とし、その表面を透明感のあるセラミックで何層にも重ねて（レイヤリング）仕上げる被せ物です。ジルコニアの耐久性とセラミックの審美性の両方の利点を組み合わせた、最も高品質な審美修復治療です。
メリット
- ジルコニアの強度により、割れにくい
- セラミックの透明感により、極めて自然な見た目を再現できる
- 金属アレルギーの心配がない
- 前歯・奥歯に関わらず、最も高いレベルで機能と美しさを両立する
デメリット
- 他の補綴物に比べ、費用が高くなる
- 製作に高度な技術が必要なため、治療期間が長くなる傾向がある
- 強い衝撃で表面のセラミックが欠けるリスクがわずかにある
| 治療回数 | 2回～3回程度 |
|---|---|
| 通院期間 | 2週間～1カ月半程度 |
補綴メニューの費用
| ダイレクトボンディング | 55,000円 |
|---|---|
| e.maxインレー・アンレー | 88,000円 |
| 廉価版セラミックインレー・アンレー | 71,500円 |
| ジルコニアクラウン | 143,000円 |
| ファイバーポストレジンコア | 22,000円 |
| 廉価版セラミッククラウン | 115,500円 |
※費用はすべて税込
ホワイトニングメニュー
オフィスホワイトニング
高濃度のホワイトニング薬剤を歯に塗布し、専用の光を照射して歯を白くする治療です。短時間で高い漂白効果を得られます。
メリット
- 短期間で歯を白くすることができる
- 施術を専門家が行うため安全性が高い
- 即効性があり、すぐに白さを実感できる
デメリット
- 白さの後戻り（色戻り）がホームホワイトニングより早い傾向がある
- 治療中や治療後に知覚過敏が生じることがある
- 費用がホームホワイトニングより高くなる
| 治療回数 | 2回程度 |
|---|---|
| 通院期間 | 1週間程度 |
ホームホワイトニング
歯科クリニックで作製したカスタムメイドのマウスピースと、低濃度の薬剤（ジェル）を患者さまご自身がご自宅で装着し、時間をかけて歯を白くしていく治療です。
メリット
- 白さの後戻りが少なく、効果が長持ちする
- ご自身のペースで好きな時間帯に行える
- オフィスホワイトニングより知覚過敏が起こりにくい
デメリット
- 効果が出るまでに時間がかかる
- 毎日継続して行う必要がある
- マウスピースの作製が必要となる
| 治療回数 | 2回程度（初診・マウスピースお渡し、経過観察） |
|---|---|
| 通院期間 | 2週間～3カ月程度（継続期間） |
ホワイトスポット
主に前歯に見られる白い斑点（シミ）であるホワイトスポットに対し、特殊な薬剤（ICONなど）を浸透させることで、周囲の歯の色と馴染ませ、見た目の改善を図る施術です。
メリット
- 通常のむし歯治療よりも歯を削る量を遥かに少なく、見た目を改善することができる
- 処置が短時間で完了する
- ホワイトニングでは改善が難しい症状に対応する
デメリット
- むし歯の進行度合いによっては適用できないことがある
- 変色は完全に消えないことがある
| 治療回数 | 2回程度 |
|---|---|
| 通院期間 | 1週間程度 |
インターナルブリーチ（ウォーキングブリーチ）
過去のむし歯治療や外傷で神経を失った歯は、内部から黒ずんで変色することがあります。この変色した歯の内部に漂白剤を注入し、内側から白くする治療法です。
メリット
- 歯を削ることなく変色した歯を白くすることができる
- 被せ物を装着するより歯へのダメージが少ない
- 部分的な変色を効果的に改善する
デメリット
- 治療期間中に薬剤を交換するため、数回の通院が必要となる
- 歯根を吸収するリスクがわずかにある
- 再度変色する可能性がある
| 治療回数 | 2回～4回程度 |
|---|---|
| 通院期間 | 2週間～1カ月程度 |
ホワイトニングメニューの費用
| オフィスホワイトニング | 33,000円 |
|---|---|
| ホームホワイトニング | 33,000円 |
| ホワイトスポット | 1歯33,000円、1本追加ごとに+22,000円 |
| インターナルブリーチ | 1歯33,000円 |
※費用はすべて税込
詰め物・被せ物(補綴治療)の症例
ダイレクトボンディングの症例
症例1
| 年齢・性別 | 30代男性 |
|---|---|
| 主訴 | 銀歯を白くしたい |
| 治療内容 | メタルインレー除去／ダイレクトボンディング |
| 治療費 | 110,000円（税込） ※2本分の治療として |
| 治療期間・回数 | 1日／1回 |
| リスク・副作用 | 詰め物が欠ける可能性がある／時間とともに変色する可能性がある／噛み合わせの状態によっては適用できない場合がある |
症例2
| 年齢・性別 | 30代男性 |
|---|---|
| 主訴 | 銀歯を白くしたい |
| 治療内容 | メタルインレー除去／ダイレクトボンディング |
| 治療費 | 55,000円（税込） |
| 治療期間・回数 | 1日／1回 |
| リスク・副作用 | 詰め物が欠ける可能性がある／時間とともに変色する可能性がある／噛み合わせの状態によっては適用できない場合がある |
セラミックの症例
症例1
| 年齢・性別 | 20代女性 |
|---|---|
| 主訴 | 銀歯を白くしたい |
| 治療内容 | メタルインレー除去・セラミック修復 |
| 治療費 | 88,000円（税込） |
| 治療期間・回数 | 2日・2回 |
| リスク・副作用 | 詰め物が欠ける可能性がある、時間とともにセメントが変色する可能性がある、噛み合わせの状態によっては適用できない場合がある・詰め物が取れる可能性がある |